“ホスピタリティ”とは 

屋協講演会

 

昨日(11/9)は公益社団法人東京屋外広告協会主催の講演会を聴講してきました。

 

講師は東京大学 アジア生物資源環境研究センター長・教授の堀繁氏で、テーマは「景観から考える屋外広告」でした。

 

内容の一部をご紹介すると、以下の通りです。

 

最初に“景観”の定義がなされました。

 

景観とは、「人が見ること(目で)と、見たものを評価すること」とのことです。

さらに、景観とは「ものではない」と。

 

そして「人が見ること」と「見たものを評価すること」についての説明がありました。

 

人間の視野角は鉛直方向に60度。

水平方向に80度、とのこと。

 

鉛直方向に60度と言っても、上30度、下30度を見ているのではなく、人間は下を見やすい体の作りになっており、上20度、下40度を見ながら歩くそうです。

 

街並みを整えようとして、建物の屋根に統一感を持たせてもあまり目に入らなくて評価されず、1Fのファサード部分に統一感を持たせると評価される、という傾向にあるそうです。この話の前に、堀先生がスライドで示した写真で、「どちらを評価するか」と会場の参加者約70名に手を挙げて答えてもらったところ、その通りの結果でした。

 

また景観については“好みやセンスによって評価が分かれる”と言われるけど、それよりももっと重要な要素がある。それは“ホスピタリティ表現”とのことです。

 

ホスピタリティ表現については、主にふたつの解説がありました。

 

堀先生が例として挙げた温泉旅館のファサードの写真がありました。

 

入り口横には「ようこそ、いらっしゃいませ」といったニュアンスの言葉を書いた(正確には覚えていません)看板が立てられていました。この写真から見る旅館を評価する人は、会場内ではかなり少なかったです。

 

もうひとつの写真は、堀先生がアドバイスして問題点を改善した、同じ旅館のものでした。

「いらっしゃいませ」の看板をなくし、入口付近から余計なものを取り除き(beforeの写真ではビールケースなどが置かれていた)、入口には暖簾がかけられています。

 

これだけで、雰囲気が断然良くなっていました。

 

堀先生がおっしゃるには、

「言葉をそぎ落とし」

「言葉によらないおもてなしが重要」

とのことです。

 

 

人は自分が「もてなされている」と感じれば、プラスの評価をします。

 

先ほどの人間の目線の話にあったように、あまり目の届かない建物の屋根をいくらキレイにしても、そもそもあまり目に入らないのですが、1Fのファサードをホスピタリティのある作りにすれば評価されるという結果が出ています。

 

「アナタを歓迎していますよ」

という気持ちを言葉ではないことで表すことができれば、好印象を与えるとのことです。

 

ココが私としては、一番印象に残りました。

看板製作においても重要な要素だと思います。

 

興和サイン

ディレクター

青木利典

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