手書き看板塾

■手書き看板塾で学んだお客様の声【手書き看板塾 ─ その発端】

─カットハウスT&N(東京都八王子市) 田中 将章さんに聞く─

手書き看板塾で学んだお客様の声

理容師歴10年の田中 将章さんは、自分のお店を開くことを決意。そのためのステップとして、実家の「カットハウスT&N」で、月曜日だけお店に立ち始めました。田中さんは月曜の新規営業に伴い、お店の顔である看板づくりを興和サインに依頼。今のお店の現状に即した看板ができ上がるまでの紆余曲折を、くわしく伺いました。

も く じ
  1. カットハウスT&Nと、“月曜店長”の田中さん
  2. 看板のリニューアルで、新規顧客を呼びたい
  3. 看板の完全リニューアルから、一転、どんでん返し
  4. 『手書き看板塾』、急きょ、開講へ
  5. 『手書き看板塾』の真価
  6. 導入後のエピソード
  7. 表現の仕方に困っている人に
  8. 今後の期待
1.カットハウスT&Nと、“月曜店長”の田中さん

カットハウスT&Nと月曜店長の田中さん─「カットハウス T&N」について、教えてください。
創業25年になる、父の店です。これまで父が一人でやってきました。
店は駅から離れた住宅街にあり、お客様の多くは近所の方です。その大半が昔からの父の馴染み客で、比較的年配の方達です。

─田中さんご自身の、経歴についてお聞かせください。
理容師学校を卒業後、八王子市にあるヘアサロンチェーンに就職し、系列のお店をいくつか回り、修行してきました。同じ系列店ばかりでは経験や情報が偏るので、その後、ファッショナブルなスタイルを重視する理容室に移り、現在もそこで腕を磨いています。

─月曜日に実家のお店でハサミを握るようになった目的は?
28歳になったのを機に、自分の店を持つことを決意しました。
しかし、勤めを急に辞めて開業するより、まず実家で集客してみて、ある程度の見通しを立ててから、テナントを借りるなり、店を建てるなりすることにしました。ですから、自分の店を出すための実験として、僕自身も勤めが休みで、T&Nも休業日の月曜に営業を始めたのです。

そこで、月曜日営業を始めるにあたり、興和サインに看板を依頼しました。

2.看板のリニューアルで、新規顧客を呼びたい

カットハウスT&N─看板のリニューアルで、当初、考えたことを教えてください。
まず、新たに僕が、月曜営業するようになったことを告知する必要がありました。それに加え、営業日や営業時間、電話番号、提供するメニューの値段など、基本的な店の情報も提示しようと考えました。

以前は、ドアの上に「CUT HOUSE T&N」というサインがある以外、外からでは床屋を営業していることが、まったくわからない状態でした。
父の店は馴染みのお客さんばかりでしたから、それでもよかったのかもしれません。ですが、それでは新規のお客様は見込めません。
以前のT&Nの店舗外観。正面のドアの上にあるのが、元からあった、ただ一つの看板。

─新規のお客様、というと?
T&Nの店舗の近くには、大学と高校があります。また、住宅地という立地ではありますが、通勤時には1時間に20~30人の人が店の前を通ります。これまで父の店には来ていなかった年代層の20代から40代の方、それから学生さんに新たに来てもらえるようにしたいと考えました。

先ほどはふれませんでしたが、もう一つ、T&Nで月曜営業をすることにした理由があります。
父のお客様も年齢が上がってきて、退職すると床屋に来る回数がどうしても減ります。また、昨今の経済状況から1000円床屋など、いわゆる安床に行かれる方も増えました。そのため、店の売り上げもだいぶ落ち込んできていました。

これまで呼び込めなかった年代層のお客様に来ていただくことで、T&N全体の活性化を図りたいと考えたのです。
それだけに、看板を含め、お客様に来てもらえる店づくりをどうしようかと、いろいろ悩んでいました。

3.看板の完全リニューアルから、一転、どんでん返し

─興和サインに看板を頼んだ経緯を教えてください。
看板についてはインターネットで情報を収集したり、街の人気店の看板を見に行くなどしていました。しかし、他店の看板がいくらよく見えても、それをそのまま自分の店に持ってきて、合うとは思えませんでした。

そんなときに、理美容商材の卸問屋・日理が主催するセミナーで、興和サインの高橋社長が講師として看板の話をしたのです。そのセミナーに参加したのが、興和サインに出会ったきっかけです。

高橋社長の話でおもしろかったのは、データの裏付けがあったことです。われわれの仕事でもそうですが、「職人の勘で」などと言って、自分のやっていることの裏付けをなかなか説明できません。しかし、なぜそのような形や色や配置になるのか、高橋さんの話には、理論の後ろ盾があったのです。

それから、「いくら目立つ看板でも、周囲の街並みから浮いてしまってはいけない。周囲とのバランスを取りつつ、その店の情報を発信していく」という話を聞き、これなら!と思い、お願いすることにしました。

その後、診断シートを提出し、何度かやりとりを重ねました。デザイナーの矢島さんには店を見てもらい、ヒアリングを受け、現場も確認していただきました。
そして10日後、興和サインの得意とする、立体造形を入れたラフ版のデザインが仕上がってきました。

    • 矢島 大輔@couwa sign
    • 矢島 大輔@couwa sign
    • 矢島 大輔@couwa sign
    • 矢島 大輔@couwa sign

ところが、そこから話がひっくり返ったのです。

4.『手書き看板塾』、急きょ、開講へ

興和サイン 高橋社長─看板のデザインに、なにか問題でも?
いいえ。
あがってきたデザインはインパクトもあり、近所の街並みにもよく映えると思いました。ただ、けっこう大がかりなものでしたから、看板設置のコストもそれなりにかかります。
わが家にとってはけっこう値の張るものでしたが、家族でよく話し合い、このまま店がジリ貧になるなら、思い切って投資してみようということになりました。ですから、家族の中では、「この看板でいこう!」みたいな雰囲気になっていたのです。

ところが内容を詰めに高橋社長と矢島さんがいらした時、話しているうちに、社長自身が話をひっくり返したんです。
せっかく買う気になっているのに、社長がそんなことするか?! って思いましたよ(笑)。

─高橋さんは、なぜ話をひっくり返したのでしょう?
そのとき高橋社長が話されたのは、こんな内容でした。

息子である僕が営業するのは週に月曜日の1日だけ。残りの6日は、これまでどおり父が店に立ちます。加えて、T&Nの営業形態はこれから変わっていくかもしれない。それなのに、大がかりな看板を設置してしまったら、なかなか掛け替えがきかなくなる。だったら今は、固定看板には大きなお金をかけず、書き換えが自由の、手作り感満載の置き看板にして、それを月曜日だけ店頭に出すようにしてはどうか。ただし、集客を図るには、置き看板に書く中身をよく錬る必要がある、というのです。

─それを聞いて、どんなふうに感じましたか?
高橋社長の言われる話のスジはよくわかりました。
けれども、「手作り感満載の手書き看板」といっても、どういうイメージになるのか、正直言ってよくわかりませんでした。それに、その手書き看板でどう集客を図ろうというのか、高橋社長の意図するところもあまり見えていませんでした。

そんな僕に対して、急きょ、手書き看板の書き方講習会を興和サインで開いてくれることになったのです。

5.『手書き看板塾』の真価

─手書き看板の書き方講習を受けられてから、実際にリニューアルされた看板はどのようなものでしたか。
新たに入れたモノとしての看板は、置き型看板が2つ、ウィンドウに置くボードが2枚です。それと、ウィンドウにもポスターカラーとキッドパスで手書きペインティングを施しました。

 ただ、これらの目に見えるモノとしての成果以外に、僕自身、勉強させてもらったものが、本当に大きかったと思っています。

─ソフト面で得たものが大きかったのですね。具体的にはどんなことでしょう?
固定の看板をつくるプロセスだけなら、1回で終わってしまいます。でも、今回の『手書き看板塾』で得たのは、お客様に何をどう伝えていけば心に響いて買ってもらえるのか、それを考えるための手だてと情報です。このような手だてと情報は、自分の中で熟成させていくこともできるし、そしてまた次に生かすこともできます。言ってみれば、「表現の自由を与えてもらえた」と思っています。

一方で、「モノを見る目」もできてきたように思います。
他店の看板を見る時も、売れる店というのがわかるようになりました。
売れる店というのは、店の外観と看板をパッと見た時に、お店の中の人がイメージできます。イメージできるからこそ、お客様も店の扉を開け、中に入ってきてくれるのでしょう。
それくらいちゃんとしている所が、同じ理容業界でも、今、残っているところなのだと見えるようになりました。

これから先、T&Nでも、今回学んだ方法論をいろいろ駆使して、お客様に気持ちよく入って来てもらえる店づくりをしていくつもりです。それがまた、次に自分の店を持つときの財産にもなるのだと思います。

    • couwa sign 作
    • couwa sign 作

完成した置き型看板。月曜の営業日だけ出して使用している。

6.導入後のエピソード

─看板リニューアル後、何か変化はありましたか?
お客様からの評判は上々です。看板を見て、若い年代の方達からの予約や問い合わせがポツポツ入るようになりました。

また、しばらく来店されなくなっていた昔のお客様が、看板を見て懐かしく思ってくれたのか、父の営業日に整髪にいらっしゃいました。

それから母も、ご近所の人から「お兄ちゃん、がんばっているね」などと声をかけられたと言って、嬉しそうにしていました。

─そんな反響をみて、お父様の反応はいかがでしたか?
父は、ちょっとおもしろくなさそうな顔をしていましたね(笑)。

─おもしろくない、というと?
「どうせ、何をしてもお客様は来ない」というのが、この頃の父の口グセなんです。父の床屋仲間のあいだでも、お客様が減っているという話題は頻繁に出ているようで、「うちだけでなく、みんながダメだと言っているから仕方ない」という思いがあるようです。
以前、広告を出した時にもまったく反響がなくて、お客様はもう増えないということに、妙な自信をつけてしまったんですよ。
ところが、今回、看板をリニューアルして、いい感じで反応が来ているものですから、微妙にふてくされているというわけです(笑)。

でも、お店として営業しているなかでお客様が来ないということは、精神的にもよくないことです。外観も、お店のアピールの仕方もリニューアルして雰囲気を変えたことで、気持ちも変わってもらえたらと思っています。

7.表現の仕方に困っている人に

─今回、興和サインで学ばれたような「手書き看板」の方法論は、どのような人に向くと思いますか?
表現の仕方に困っている人は、ぜひ学ばれるといいと思います。
自分のお店で実現したいことがあっても、何を、どう、伝えていいのかわからない場合。それから、自分で一生懸命やってもみてもお客様からの反応があまりないような場合、ですね。

売れない以上、どこかに原因があるはずです。しかし、考えに煮詰まってしまった時に、いくら自分達だけで悩んでいても、あるいは同じ業界の中でだけ悩んでいても、同じような答えしか出てきません。
そんな時は、表現方法をたくさん持っているプロの目を借りて、ちょっと違う視点から見る必要があると思います。

見方を変え、感じ方を変え、表現を変える。
自分だけで煮詰まっているより、時間も労力もずっと節約できるはずです。

8.今後の期待

─今後、興和サインに期待するところをお聞かせください。
自分の売りをつくる時、表現の仕方に困っている人はけっこういると思います。今回の『手書き看板塾』は、特別に開いていただいたわけですが、もしこのような機会をまた設けてもらえるなら、困っている知り合いにも紹介できると思います。

それから、『手書き看板塾』では、デザイナーの矢島さん、制作担当さんと共に実際に看板を創っていくプロセスを体験できたのも非常に勉強になりました。この手応えを、僕と同じような立場の人達と共有しながらやってみてもおもしろいなと感じました。

僕自身、これからもいろいろ悩みながら店づくりをしていくことになると思います。今後とも、よろしくお願いいたします。

今後の期待

■手書き看板塾で学んだお客様の声【手書き看板塾 ─ その実践】

手書き看板塾で学んだお客様の声【手書き看板塾 ─ その実践】

「カットハウス T&N」の田中 将章さんは、集客に直結する手書き看板の書き方ノウハウを、興和サインの手書き看板塾で学びました。看板塾での様子や受講しての感想について、田中さんにくわしく伺いました。

も く じ
    1. 塾の概要
    2. お店のコンセプトを詰めていく
    3. 自分の思いとお客様の思いをすり合わせる
    4. コンセプトをかたちにする
    5. 「お父さん V.S. 息子」
    6. 手書き看板のノウハウを、魅力的な店づくりに活かしたい
1.塾の概要

講師兼デモンストレーター:デザイナーの矢島さん─『手書き看板塾』では、どのようなプログラムが組まれていましたか?
興和サインに伺って、3時間の講習を2回受けました。
その後、日を改めて、塾の講師兼デモンストレーターを務めた、デザイナーの矢島さん、制作担当さんにお店に来ていただき、実際に看板を手書きするデモンストレーションを見せていただきました。

──講習はどんなかたちで進みましたか?
一方的な講義ではなく、僕の店でのさまざまな課題をテーマに、ワーク形式で行われました。
ワークでは高橋社長が進行を務め、矢島さんと制作担当さんにも参加していただいて、話し合ったり、課題に取り組みました。
また、折りにふれて高橋社長が話してくれることは、とても刺激になりました。看板を通して、経営のことまで目を向けさせてもらえました。
ふだん僕らは業界の中だけで物事を考えがちですが、理容業界の外から見ると、われわれのやっている仕事はこんなふうに映っているのだと、いろいろなお話の中から知ることができました。

2.お店のコンセプトを詰めていく

「こういう課題に取り組むことはふだんないので、けっこうたいへん。でも、新鮮ですね」(田中さん)─講習の中身について、もう少しくわしく教えてください。
初めに、どのようなコンセプトでお店をつくっていきたいのか、明確にする作業を行いました。
看板は、お店の雰囲気や営業実態と合ったものでなければダメだということで、そのため、お店づくりのコンセプトを、本当に詳細なところまで詰めて検討していきました。

僕としては、「ゆっくり、くつろいでいただく」お店を目指すことを基本に考えていました。一人に1時間半くらいゆっくり時間をかけ、カットにプラスして、フェイシャルや頭部のマッサージを取り入れたセットメニューとし、他店との差別化を図ろうと思ったのです。しかし、話し合いを重ねる中で、さらに具体的な仕掛けについても、いくつかアドバイスをいただきました。

たとえば、セットメニューにしても、フェイシャルが入っていることをあまり表に出さない。これは、メニューに書いてないサービスを提供することによって、お客様に「ここまでやってくれるんだ!」と驚いてもらうためです。このようなサプライズ的な要素を入れることで、リピートして来ていただくことにつなげていきます。

あるいは逆に、セットメニューを小分けにし、「フェイシャルマッサージだけでもどうぞ!」と看板に出すことで、初めて来店される方がお店に入りやすくなることを狙いました。
初めての床屋で、それから1か月くらいの自分の髪型を知らない人に任せるには勇気がいります。カットが気に入らなかった場合のリスクを考えると、やはりお客様は、お店の扉を開けるのをためらってしまうでしょう。しかし、お客様にとってリスクが小さいフェイシャルマッサージだけでも受けられることで、お店に入るハードルを下げるのです。

3.自分の思いとお客様の思いをすり合わせる?

─講習の中で印象に残ったエピソードがありましたら、教えてください。
ショックだったのは、自分でセールスポイントだと思っていた点と、お客様が自分を買ってくれる理由とが、ズレていたことです。

1回目の講習の時、「お客様から見た自分はどうか」ということが問われました。それまで、お客様にそんなことを聞いてみたことはありませんでした。そこで、勤め先で僕を指名してくれるお客様に、なぜ指名してくれるのか、20人くらいの方に尋ねて回りました。

僕としては、カットの技術という答えを期待していました。ところが実際は、「話しやすい」とか「会話が楽しい」といった意見のほうが圧倒的に多かったのです。ちょっとガッカリでしたが、お客様が何を求めて来てくれているのかがわかり、貴重な体験となりました。

お店のコンセプトも同様だと思います。自分では「こういうものを提供したい」と思っていても、お客さんの視点からすると、もしかしたらマトはずれかもしれません。単に自分のやりたいことを出せばいいのではなく、一度、第三者的な視点から見ることが大切だと実感しました。

少しでも多くのお客様にお店に入ってもらうような看板をつくるには、自分が当然と思っていた仕事のことでも、足もとから見つめ直してみる必要があるのでしょう。

4.コンセプトをかたちにする

─看板に実際に表現する練習は、どのように行いましたか?
「お客様に何を伝えたいか考えてみましょう」、「キャンペーンをどう表現するか」など、具体的なテーマが与えられ、それを実際につくってみました。

自分で苦労して考えるプロセスは勉強になります。実際にやってみるまでは、自分のやりたいと思っていることをポンポン並べていけばいいと思っていました。しかし、そのやりたいことを、相手に伝わる言葉に変換したり、形として見せていくのは、ほんとうに難しいことだと痛感しました。

一緒に参加した矢島さん、制作担当さんも、同じテーマで課題に取り組んでくれました。そして出来上がったものは、テーマの切り口も、コピーも、レイアウトも、ほんとうに三者三様でした。
僕が一生懸命考えてつくったもののワクを超えて、こんな表現の仕方もあるのだと教えられました。できたものを比較して見ることができて、表現の深さやバリエーションを感じることができました。

5.「お父さん V.S. 息子」

─田中さんは月曜日だけお店に立つという変則的な営業形態です。看板にこの変則的な営業日を表現するために、どのような作戦を練ったのでしょうか?
これについても時間をとっていただき、いろいろ検討しました。そして、みんなで話し合うなかで、いっそのこと「お父さん V.S. 息子」として特色を前面に打ち出したらどうだろう、という意見が出されました。
父と息子、それぞれのサービスの特色をコピーにして、イラストの近くに配置する─こんな骨格が決まりました。・・・とはいえ、実際に店の大きなウィンドウに描いたらどうなるのだろうと、少々不安にも思いました。
けれど、デモンストレーションで制作担当さんに実際に描いてもらうと、
「ああ、なるほど。こういうふうになるんだ!」と、納得。

同じ内容の情報を伝えるにしても、イラストや字の配置、色、大きさなどで、ずいぶん感じが変わるものです。デモをみて、こんな楽しい感じになるんだと思いました。
何より、「 V.S.」の父の隣にあるコピーを見て、父の営業日にも新たにお客様が来てくれるようになったのが有り難いです。
この流れをうまくうまく育てて行けたらと思っています。

お父さん V.S. 息子

6.手書き看板のノウハウを、魅力的な店づくりに活かしたい

─「手書き看板」に対する、今後の期待と抱負をお話しください。
実は最初に興和サインに看板を頼んだ時、お金を払ってあとは丸投げでつくってもらおうと思っていました。「手書き看板」というお話をいただいた時も、自分のやりたいことを並べて書いて、それを貼っておけばいいくらいの考えでいました。
しかし今、「手書き看板塾」でこのように学ぶ機会を与えてもらい、看板のことだけではなく、本当に多くのことを学べたことは、僕の今後の財産です。

今、うちの近所でも、1000円床屋でもつぶれる状況があります。安いからといって人が来てくれる時代ではないのだと思います。
「手書き看板」という素材を通して学んだことを活かし、一人でも多くの方にお店の扉を開けてもらえるような魅力的な店づくりをしていきたいと思います。

■後日談。

その後、田中さんは、ご自分のお店の「ひなたぼっこ」を開店されました。
もちろん、看板は興和サインで製作施工を担当させていただきました!

ひなたぼっこ

ひなたぼっこ

続きはこちら