看板で売上は上がらない

こんにちは。看板キングこと、高橋芳文です。

今朝は、石川県の宝生亭で4時に目覚めました。

今日は、いつもより少し長めにブログを書いてみようと思います。

ボクは看板屋です。

20歳のときから、この仕事に携わっています。

数えてませんけど、たくさんの看板を作ってきました。

店舗系の看板では、今でも、
「新しくお店を出すので看板を作りたい」
「古くなった看板を新しくしたい」
というお客さんが少なくありません。

2004年から2009年の間に
『看板ひとつで売上が3倍になる魔法の誘客術』(日本実業出版社)
『魅せる看板儲かる看板』(中経出版)
『儲かるお店の「すごい!」見せ方』(PHP研究所)
こういうタイトルの本を書いてきました。

もう6年も新刊を出せていないので、半分過去の人なのかもしれないですけど、

こういうタイトルの本の影響からか、
今でも看板で集客したいっていう相談、結構あるんです。

ちなみに、
『看板ひとつで売上が3倍になる魔法の誘客術』
『儲かるお店の「すごい!」見せ方』
この2冊は、絶版になりました。
なので、全然嬉しくないんですけど、売れない初版作家というタグがボクには付いています。

話、進めますね。

このブログのタイトルにも書きましたけど、ボクはもう、
看板で売上を上げるというお客さんの期待には応えられません!

昔、お店の看板を出すだけで、お客さんを集客できた時代がありました。
ボクもそういう看板結構手掛けてきたし。

だけど、看板の役割、今、変化していると思うんですよねー。

インターネットの発達、食べログとかの台頭、そしてSNS、スマホの普及。
この社会環境変化の影響もあって、
看板で売上を上げるという集客看板の発想は、
絶滅することはないけどね、時代遅れの生きた化石のような
発想になりつつあるのかなーと思ったりしています。
残念だけどね。

今はと言えば、
看板は、街のランドマークとか、
人が写真を撮りたくなるような面白いものとか、
観光資源のような感じで活用するのが新しい役割なんじゃなかと思っています。

※このあたりのことは、ボクは、広告景観の専門家なので、いずれブログに書きますね。

効果測定というか数値指標も、昔だったら、看板で何人集客できたか?
だったのが、
今は、看板の写真撮って、シェアしてチェックインしてくれた人が何人いるかとか。

そう考えると、一般的に人は、商品情報とか売込み情報のようなものは、撮りたいと思わないので、面白いー、写真撮りたいーっていうような看板を考えていかなくちゃならないですよね。

だけど、面白いー、写真撮りたいーつていうような看板は、直接的な売上げアップには貢献してくれません。

面白い看板は、お店とお客さんのコミュニケーションツール。
ジワジワ効いてくる漢方薬みたいなもの。

そんな訳で、看板で集客したいっていうお客さんには、どうせ作るなら、面白い看板作りましょうよって話すことにしているんです。

実際、2004年に景観法という法律ができて、派手な看板、目立つ看板が、景観的には、よろしくないという風潮が強くなってきています。

確かにそれは、一理あるんです。
景観的も。お店の第一印象的にも。

ボクは、たくさんの看板の相談を受けてきましたが、
お客さんには、大きくわけると2種類のタイプが存在します。

1. ビジネスがうまくいっている人
2. ビジネスがうまくいっていない人

ビジネスがうまくいっているお客さんは、基本問題がないので、スルーしますが、ビジネスがうまくいっていないお客さんには、共通する匂いというか、思考の癖があるように感じています。

それは、
お客さん目線で考えていない、または、その視点が欠落しているということです。
看板であれば、あれも入れたい、これも入れたい、看板をもっと大きくして、あっちにもこっちにも付けたいみたいな感じです。

要するに、
自分の言いたいことを他人に強制視認させるって考え方ですね。

お客さんから選ばれないお店になっちゃうんです。
お客さんに選ばれたいと思って看板を作ったはずなのに・・・

ボクは、看板屋で看板を作るのが仕事ですから、たくさん看板作るのは、それはそれで、お金がチャリーンとボクに落ちるので、有難いんですよ。ボクにとっては。

だけど、それは、お客さんのためにはならないんですよね。

だから、そういう場合、言うんです。
看板、お客さんからどう見られるかと意識して作りましょうって。
または、看板作らなくてもいいんじゃないですかって。

考えてみてください。
自分が知らない土地に行ってご飯を食べる店を探すときに、
看板とか店構えで、お店を選ぶことがあると思うんですけど、
そのとき、宣伝バリバリのお店って、美味しそうな感じしますか?

ボク、目利き力の精度、100%じゃないですけど、
経験則から言うと、こういう店は、外れの場合が多いです。
または、並かな。

で、飲食店であれば、美味い店は、変に作り込まれていないんですよねー。
シンプルだったり、
ざっくばらんだったり、
あ、汚いけど美味い店っていうのもありますね。

予定より、長くなってきたので、まとめます!

看板屋が言うのもなんですけど、
看板の出し過ぎに注意しましょう!

看板をたくさん出してもお店の売上はあがりませんよ。

それでもボクは、毎日看板を作り続けてますけど。

今日もよい1日を!

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高橋芳文
1968年生まれ。法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。興和サインの社長。手掛けた看板の代表作はアイラブ歌舞伎町の巨大看板。巨大看板ハンターとして『マツコの知らない世界』に出演。著書に『儲かるお店の「すごい!」見せ方』(PHPビジネス新書)など。 看板の研究もおこなう。学会発表は、AIC2015TOKYO(2015年5月19日~22日)Research on the Coexistence of Color between Buildings and Exterior Advertising that Create a Cityscape ~ focusing on the Okamoto district of Kobe 「都市景観における建物の色彩と屋外広告物の色彩の共存の研究~神戸市岡本地区の事例に着目して」など。 趣味は、看板観察、四次元アイの活動、彫刻、流木採集、サウナ、プロレス観戦、詩人としての活動。
高橋芳文

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