看板は全然ダメだけど、美味しいからしっかりと固定客がついている飲食店がたまにあります。
写真は、ボクの自宅の近所にあるパキスタンカレーのお店で、地元では有名です。
なぜ有名かといえば美味しいから。
だけど看板は電波系そのものです。
何も知らない人が見たら、このお店に入ってみたいとは思わないでしょう。
でも美味しいから、お客さんが多いのです。
常連客が多いらしいことは、お店の方とお客さんの会話から判ります。
お店のご主人は60~70歳代。奥様は、たぶんパキスタンのご出身なのだと思われます。
初めてのお客さんにも気さくに話しかけてきて、料理の説明などしてくれます。
メニューはひとつしかないので、オーダーを聞かれることなく料理が運ばれてきます。
パキスタンに古くから伝わるレシピで作っているとのこと。使われている肉は何なのかいっけんわかりませんが、鶏肉です。インドカレーとは違った味わいで、スパイシーだけど辛過ぎることもなく、何度でも食べに来たくなるほど美味しいです。
料理の味と、店主&奥様の人柄(気さくで商売っ気が薄い)で、しっかりと固定客を掴み、看板とかは関係なく集客しています。商売の究極形といえるのではないでしょうか。
日頃から看板の重要性を説いている当社ですが、こういうお店はこのままでいいのだと思います。
興和サイン
ディレクター
青木利典