易経、陰陽五行をメインとした東洋思想に精通するプロフェッショナル、こやまとしのりさんと興和サインのコラボレーションで作るファイブ。
- 通称、5Eve(ファイブ)は、5 elements visionary energetics の略称です。
この名称は、由佐美加子さんが命名してくれました。
陰陽は天地を司り、五行はその中で自然界の五元素を司っています。 古代の人々は、この天地自然を観察し、そこから見出された宇宙の理を、医学、風水、暦、占術など、あらゆる分野へと応用し、研ぎ澄ませ、発展させていきました。
その中で古人たちは、自然界のあらゆる素材や形、色には、エネルギーがあることを見出していきます。
エネルギーには、発揮できる理想的な素材と形、理想的な色の組み合わせがあり、その個性によって、エネルギー=氣の流れが違うことを発見し、整理し、体系的にまとめ上げていきました。
陰陽五行の有用性は、そこに「力のベクトル」があることだと思います。
相生ライン
木→火→土→金→水
相剋ライン
木→土→水→火→金
この関係性から、
弱まっている力(足りない力) や、逆に強まっている力(過剰な力) を読み解くことができ、バランスを取る(中庸)、またはより偏らせる(個性化する) ことができます。
ファイブにどのような意味や効果を持たせたいか、それによって木火土金水のどの元素に寄せていくかが鍵になると思います。
それらは、色、形、素材などで操作することができます。
色の組み合わせ、
形・象徴を置く位置、
素材の選定など、
天地人の三才、陰陽五行説に基づき、アドバイス致します。
陰陽五行思想は、自然と共に生きていた古代の人々の、この宇宙へのたゆまぬ好奇心と、深い畏敬の念が折りたたまれています。
ファイブは、素材、形、色によって、会社の思想すべてを体現したものです。
ファイブに、古代の息吹「陰陽五行」の力をそっと注ぎこむことが可能です。
易は森羅万象の変化の法則を、共時性=シンクロニシティによって読み解く学問です。
易を記した書物「易経」は、東洋最古の古典と位置づけられ、現代でも読み継がれている書物としては、世界最古と言われています。
三千年の時の摩擦に耐えたこの学問には、悠久の時を超えた、ひとつの真理が内包されているのです。
易の要諦は、自然界が見せる繊細な表情の中に、未来に起こることを予感し、その真意を読み解くことにあります。
たまたま鳴いた鳥の声、目の前をはらはらと落ちる落ち葉、それらをただの偶然と捉えず、その共時性には意味があると考え、読み解いていくのです。
街を歩いていてたまたま目に飛び込んで来た看板。
それはたまたま鳴いた鳥の声や、目の前をはらはらと落ちる落ち葉、それと全く同じなのです。
そのファイブと共時したとき、人の潜在意識は、その色、形などの、象徴的意味を瞬時に受け取っているのです。
言葉だけではなく、色や形にも八卦があるので、その組み合わせに相乗効果は、無限の可能性を秘めています。
卦を先に
シンクロニシティ( 共時性) を先においておくという、少し高度な技法もあります。
このように、易は文章、形、色を扱う様々な分野に応用可能です。
これらの技法は梅花心易( ばいかしんえき) と呼ばれる易数の応用です。
そこに、人を幸せにする象徴が描かれていれば、その人はきっと幸せな出来事と共時するでしょう。
そこに、人を勇気付ける象徴が描かれていれば、その人はきっと勇気を持って新しいことにチャレンジしていけることでしょう。
人生は出会いという共時性の縁で決まります。
そのファイブがある限り、見る人が幸せと共時し続け、縁がつながり続ける。
そんな幸せな予感いっぱいのファイブ作りに、古の叡智を吹き込みます。
具体例として、興和サインのファイブを紹介します。
いくつものデザインパターンを描いて、こやまとしのりさんに見てもらい、卦を立てて確認したてもらったところ「沢火革」四徳をそなえる革命の卦が出て、躍動感があり、興和サインに力を与えてくれるデザインとして、このデザイン案が採用されました。
以下、興和サインのファイブをこやまとしのりさんが解説してくれました。
僕がこやまとしのりさんに出したキーワードは、「相互承認」「社員仲良く」の2つです。
高橋さんは、ヒアリングで、「相見積もりはされたくない」とのことでしたので、それには高貴さ、気位の高さが重要です。
易の八卦では王権を司る「乾・ケン」( 北西) の位置に、百獣の王ライオンを置きます。キーワードは気品、覇気。
そして北はカリスマ、神聖さを表す方位で、そこに水の結晶( 六角形の象徴) を置きます。
また、社員仲良く、というキーワードから、東にどっしりとした樹木の象徴を置くと良いです。
東は五行では木、そして仁愛を表す位置であり、どっしりとした安定した木の象徴は、揺るがない社員の結束を表しています。
また、社長である高橋さんが、よくマスコミに出られること、そして大勢の人前でお話される機会が多いことから、芸能を司る南( 看板下部) に、横に広がりながら上昇する火の象徴を置きます。 華、礼、美が象徴されます。
そしてこのファイブには、
木、火、土、金、水、そして生き物という、この地球にあるすべての力が表されています。
土はファイブの四角の図形で、そして高橋さん自身の生年月日から計算された「坤・コン」=大地の象意によって、金はファイブの材質によって、また、生き物はライオンによって象徴されます。
このファイブは、興和サインの弱みを補い、強みをより発揮する、ファイブとなることでしょう。
クライアントと髙橋芳文、こやまとしのりさんの3 人でセッションをおこない、こやまとしのりさんがファイブに必要な要素を決定し、5Eve デザイナーの矢島大輔、浦田美空がデザインしていきます。

始まりは個人セッションを受けにアジトと呼ばれているうちのオフィスまでよっしーがきてくれたことでした。今の会社を守りたい、でも新しい領域に舵を切って行きたいと葛藤するよっしーの話をきいているうちに、看板屋さんの社長さんだってことはなんとなく知ってたけど、こんな素敵な才能があってこんなに面白いこと考えてるなんて知らなかった!というワクワクした感覚になっていきました。自分でいうのもなんですけど、いつもこのワクワク感覚が来るときって大体面白いものに出逢っちゃってる時なんです笑
自分の中で決定的だったのは「空間のエネルギーは看板の波動で変わる」っていうよっしーの一言です。私は世界中どこを旅行していても、美味しいレストランを見つけるのが得意技で、それはいつもお店の看板の色や文字、そこに表現してあるエネルギーみたいなものをパッとみたときに感じとれる波動みたいなものがあるって思っていました。だからそれをきいたとき、そうそう!という感覚しかなかった。よっしーは面白がる私に、会社や個人の現実にも影響できる波動を持つ看板の話をして自分の会社で作った写真を見せてくれました。それが今の5Eveの原型です。一目みて、「これ私に作って欲しい!」とよっしーに速攻お願いしていました。
そこから感じ取ったエネルギーは言語ではうまく表現できないのが歯がゆいですが、直観的に、ああ、これは本物だ、すごいって思いました。
龍は八卦では「震」、象徴的な意味は場面転換。
一発逆転の意味があり、41枚の鱗は、龍は最大の陽数である9の平方(9×9)=81枚の鱗を持つ生き物といわれ、1~81までの数のちょうど真ん中の数が41となります。
「中」は易では最もバランスのとれた力を表し、セッションのときに出た卦も41番目の卦「山沢損」でした。
それを龍の鱗の数に入れることによって、一発逆転とその後の安定的発展、個人的な欲求から社会的な奉仕へとミッションを転換する意味があります。
エメラルドの山とそこに入れた数字の10は、これも高橋さんの個人セッションのときに出た10番目の卦「天沢履」を表し、天も沢も五行では金、その中でもエメラルドは木の象徴をもつ吉祥の石(古代遺跡からもラピスと同じく多数出土する宝石) で、震が兆している今年は特にエネルギーが強い石であり、天沢履は、ピンチに陥ってもチャレンジ精神で切り抜けることを表しています。
空飛ぶ仙人は、八卦では「巽」、今年の後半から強まる象徴で、震から巽へのスムーズな移行と、その流れに軽やかに乗れるという意味を込めています。仙人は、高橋さん自身のイメージです。
空に浮かぶ二重丸の雲は、エネルギーの放出を表し(逆に渦は内に入る)、高橋さんの能力のポテンシャルが際限なく発揮される意味があります。
天地人の三才の数にすることで、天(思考)、地(実直)、人(意志) がすべて調和よく発揮されていく意味があります。
ベースのイエローは、高橋さんの五行である「地」「坤」の象徴であり、今年の干支であり、天皇の色。
元号の転換とともに一緒に飛躍するイメージです。
これを常に目に入るところに置いておけば、きっと高橋さん自身にとっても、興和サインさんにとっても、場面転換の時にあたって、大きな力になってくれることでしょう。
■4を十字に4つ ■遠くに富士山のような山。上部にマグマ。 ■背景カラーは青のグラデーション
■雲から拡散しながら落ちる稲妻。 ■赤い色の美しいキジの親子 ■木の根元にたんぽぽのような黄色い花と生い茂る草


